魔王城5階への階段前にて
魔王ザバの待つフロアを目前にしたルージュとソフィ姫の前に立ちはだかったのは、かつてコルソの教会で屠ったはずの強敵、シャドウであった。
「シャインブレイク!」 バシュッ!! 「くっ…またしても…やられるとは…」
断末魔の声と共に、シャドウの巨躯は黒い霧となり、闇へと吸い込まれていった。 「また消えちゃった」 剣を鞘に収めながらつぶやくルージュに、戦闘サポートを終えたソフィ姫が傍らから言葉をかける。 「シャドウも、魔王が魔力で創り出した者なのでしょう… 魔王から授かった魔力を使いきれば、闇に帰るだけです」 「なるほど… ソフィさんって物知りなんですね」 「ええ…まあ…」
「わかったような口をきくな」
「えっ…!?」 ズアアアァァァッ!! 「きゃあああぁぁぁっ!!!」
それはまるで、暗闇それ自体が襲いかかってきたかのようであった。一瞬のうちにソフィ姫は自由を奪われ、石畳の上に押し倒された。 「確かに魔力を使い果たせば、私は闇に帰る。だが、まだ力尽きてはいないぞ… フッフッフッ…」 ソフィ姫にまとわりつく闇の中に、先ほど絶命したはずのシャドウの顔が浮かび上がった。 「シャドウ!? 死んだはずじゃ…!」 「忘れたか。私はシャドウ…実体なき者。その気になればいつでも闇と同化できる」 「じゃあ、さっきのは、わざと…」 「そう… 残念ながら、今のお前に対し、私では勝ち目がないと悟った。だから作戦を変えたのだ… 隙をついてこのひ弱な娘を楯にし、お前を捕らえる作戦にな」 「卑怯者!」 「何とでもいえ。私にはザバ様の命令が絶対だ。さあ、剣を棄てろ」 「ル、ルージュ様! 私にかまわず、この者を…」 「ほざけ」 石畳に横たわるソフィ姫めがけ、シャドウの大鎌が振り下ろされる。 「キャアアアアア!!!」 「ソフィさん!」 大鎌の切っ先は、ソフィ姫の首筋近くの床に叩き込まれた。シャドウにとってはほんの威嚇程度の行為だったのだが、それはソフィ姫を恐怖と狼狽の淵にたたき落とすには十分すぎるものであった。
「いゃあああっ!!」 ソフィ姫のドレスが、鋭い爪でたちまち引き裂かれ、破り捨てられる。露わになった姫の白い素肌には、その感触を味わおうと我先に闇がまとわりつき、無遠慮に撫で回す。姫は抗う術もなく、ただただ闇魔の蹂躙を許すだけだった。 「ああっ…ああっ! やっ…あんっ…いやぁ…やめてぇ!」 「さて、戦士ルージュ殿の目の前で、この可愛い獲物をどうしてやろうか… このままジックリとこのイヤらしい身体を嬲ってやろうか。それとも…」 シャドウの尻尾が鞭のようにしなり、その矢尻のような先端がソフィ姫の乳房にピタリと狙いを定める。 「このまま一気に心臓をプスリとやってやろうか?」 「イヤァァアアアアアッ!!」 「くぅっ… …わ、わかったわ…」
|
ルージュの足手まといになるソフィ姫というのはなかなか好きなシチュです。
●ブラウザのバックボタンで戻って下さい●